1969年、当時全国的に盛り上がりを見せていた学生運動や、聖心女子大学の定員増と学生の多様化などを背景に、学生間における情報伝達や世論形成を目的として、学生新聞『聖心ジャーナル』が創刊されました。
創刊号紙面で、新聞部部長は「激動する現代社会の中で私たちはもはや聖心女子大学という小さな世界だけに安住することはできなくなりつつあります」と記し、コラムでも、平和な聖心女子大学のキャンパスの様子を描写した後に「しかし全国的に大学紛争の嵐が吹き荒れる現在、我々は何も考えずに、この平和ムード中に安住してしまってよいものであろうか」との思いが表明されています。
特集として「聖心における自由の問題」が組まれました。「日米安全保障条約」の解説も掲載されています。
聖心女子大学内での学生運動は、他大学で見られたような激しいものにはなりませんでしたが、時代の影響は確実に聖心女子大学にも及んでいたのです。

1969年6月13日発行の聖心ジャーナル創刊号 (聖心女子大学図書館蔵)

2014年に新聞部OG会が活動のひとつとしてまとめた 「一面見出しダイジェスト」(新聞部OG会寄贈) 1969年PR版~1990年最終号まで