最近の国内外のアーカイブズの重要な業務として、史資料のデジタル化があります。史資料を撮影し、デジタル画像とすることで、史資料を傷めることなく、さまざまな用途に活用できるようになるのです。聖心女子大学アーカイブズでも毎年予算を組んで少しずつ貴重な史資料のデジタル化を行っています。
昨年度は創立期に1回生緒方貞子さんが英語で筆記した「学生自治会ノート」や「寄宿舎自治会ノート」「M.S.S.の活動記録ノート」などのデジタル化を中心に行いました。
本年度は75周年記念事業として「YEARBOOK『門』」全73 冊のデジタル化を行います。記念すべき第1回生の卒業年1951年(昭和26年)から73回生が卒業した2023年(令和5年)までの73冊です。年鑑・卒業アルバムとして学生によって編纂された「YEARBOOK『門』」は、学生目線で捉えた生き生きとした大学の日常生活をはじめ、入学式、聖心祭、卒業式などの年間行事の様子が集約された、貴重な史資料となっています。
75周年記念事業にふさわしく、大学の歴史を物語る大変貴重な史資料のデジタル化が行えますことに感謝するとともに、さらなる史資料のデジタル化と活用を進めていきます。

2015年3月発行の聖心キャンパス201号の表紙を飾った「YEARBOOK『門』」 この当時は編集担当職員が1冊ずつ表紙だけをスキャンして作成しました。

2023年7月、73冊すべてをデジタル化するために、グリンパーラーに並べられた「YEARBOOK『門』」